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zoom RSS 6月14日 仙台市新浜  メダカを田んぼに放す〜仙台平野の一角にかつての生態系

<<   作成日時 : 2017/06/15 11:08   >>

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仙台市宮城野区新浜、ふたたび遠藤環境農園へ。メダカ米の田植えから1週間余、いよいよメダカを水田に放流する。農薬を一切使わない水田にメダカを泳がせ、安全安心なだけでなく生物多様性とも共生した米作り。遠藤源一郎さん(65)がこだわり続けているのが「仙台岡田メダカ米」だ。
水槽や池の中で一冬を過ごしたメダカを小さな網ですくい出した。「メダカの里親の会」の会員・丹野明夫さん(67)と、仙台市八木山動物公園の職員・田中ちひろさんが応援に駆け付けた。
「メダカの学校」と名付けられた池は、睡蓮の葉が水面いっぱいにひろがる。睡蓮を取り除きながら、池の中を網ですくった。
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写真上;左から田中ちひろさん、遠藤源一郎さん、丹野明夫さん。下;バケツの中で泳ぐメダカ。
メダカは体長2〜3センチ。中には腹がふくらんだメダカも。6〜8月が産卵期で、卵をはらんだメスだ。

「メダカの里親プロジェクト」は、遠藤さんが八木山動物公園の園長をしていた2012年にスタートした。メダカは農薬などに追われ姿を消しつつあった。震災の津波は仙台平野に生息していたわずかなメダカも押し流した。ところが、宮城教育大学が震災前に若林区井土地区のメダカを研究用に採集していた。メダカを保護し、増やす運動が始まった。
動物公園で普及調整係をしている田中ちひろさんは、その時以来メダカの飼育担当も務めている。田中さんによるとメダカの寿命は3年程度。メスは一度に20粒ほどの卵を産む。繁殖がすすむためにはオスとの出会いが必要なのは言うまでもない。
流れが速い小川など流水だと産卵が難しい。メダカが生息するには、池や水田などのたまり水がいいという。

遠藤さん所有の水田17アールと、南蒲生地区に借りた30アールの水田の2か所にそれぞれ100匹ほどのメダカを放した。田んぼの中でしばらくはじっとしているメダカが多い。環境の変化に驚いて、周りの様子を伺っているのだろうか。なかにはすいすいと遠くへ泳ぎ始めるメダカも。こちらは行動派?

これから、メダカたちは田んぼにわくミジンコや、ボウフラを食べて稲の生育を助ける。放されたメダカはすべて井土地区由来。広い仙台平野の一角に、かつての生態系がよみがえったことになる。
「広い田んぼだがうまくオス・メスが出会えるだろうか。仲間を増やしてほしいのだが!」泳ぎ出すメダカを見送る眼差しは、子どもを送り出す親のそれだった。
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写真;田んぼの水深を計測する遠藤さん。
「メダカ米」の水田は常に10センチ程度の水を張らなければならない。メダカのためだけでなく、雑草がはびこるのを抑えるためだ。通常の農法だと7月には水を抜く「中干し」をやるが、これもやらず稲刈りまで水を張る。

稲刈りの直前、田んぼの水をゆっくり抜き、数倍に増えたメダカが水抜き口近くに集まってきたところを回収する。(了)

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