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zoom RSS 5月20日 仙台平野の”農”に学ぶ サツマイモの苗植えを体験

<<   作成日時 : 2017/05/21 18:45   >>

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写真上;田澤紘子さん提供。仙台市荒浜地区の畑で、サツマイモの苗を植える体験教室が開かれた。仙台市東部で震災の被害を受けた町内会などでつくる「せんだい東部復興市民会議」が主催。普段は農業とは無縁な家族連れなど20人近くが参加した。
用意されたのは春先から種イモから育てて、20センチほどに成長した「ベニアズマ」の苗。参加者のほとんどがジャガイモと同じように、種イモをそのまま植えつけると思っていた。作業はまったく違った。金属製の棒で畑の畝に穴をあける。そこに苗を植えこんで、土で固める。これでOK。子ども連れでも十分こなせる作業だ。
畑の畝を黒いビニールで覆うのは雑草がはびこるのを防ぐため。また、地面の温度を上げて作物の生育を促す効果もある。
体験教室が行われたのは「荒浜再生を願う会」代表の貴田喜一さん(71)の畑。貴田さんや、地元の農家の人が指導した。
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穴のあけ方と苗を植える角度が微妙なところ。貴田さんによると、これからの仙台平野は海岸からの風、東風が卓越風。夏の冷たい東風は「やませ」と呼ばれる。震災で海岸林が姿を消したので以前と比べ風は強い。伸びたツルが風で折れないように苗を山側に傾けるというのだ。
作業に立ち会った地元のベテラン農家・佐藤善男さん(79)は苗はまっすぐでいいと微妙に違う。この日は貴田さんの方式で植えることになった。

良質の仙台米はじめ、仙台白菜や曲がりネギなど豊かな農作物の産地・仙台平野は震災の大津波で大きな被害を受けた。海水をかぶった田畑は「除塩作業」が欠かせなかった。海水につかった表土をはぎとり、新しい土を入れてようやく営農再開となる。
同時にこれまで10〜30アール区画だった水田を、1ヘクタールに広げる圃場整備事業も進行中だ。県道塩釜・亘理線より西側の水田は圃場整備が早く進んだ。米作りがほぼ全域で再開されている。しかし、県道より海側の水田は工事がこれからでまだ再開できないところが多い。

広い区画での米作りは専業農家や、何人かの農家でつくった農業法人が主な担い手である。特に震災後は経営効率などを考慮して法人化の途を選んだ農家が多い。
一方、兼業農家や、農家の主婦などが比較的に狭い農地で栽培する野菜も、消費地に近接した近郊農業に欠かせない要素である。新鮮で美味しい多種・多様な農作物を、仙台市民の台所に供給してきた。さらに、点在する小規模な農地は仙台近郊の緑を守るうえでも重要な役割を果たしている。

農業には普段は無縁な市民にも、こうした仙台平野の農業の魅力を知ってもらい、ともに復興・再生を考えるきっかけにしたい。農業体験教室はこうした願いのもとに続けられてきた。これまでに水稲の植え付け、枝豆=大豆の植え付けなどを実施。そして今度はサツマイモである。
9月30日にサツマイモの収穫会が予定されている。

200本のベニアズマの苗は1時間半ほどで植え終わった。この日、仙台は真夏を思わせる日差しが照り付けた。
心地よい汗を流した参加者たちは4か月後の収穫を楽しみに畑を後にした。(了)

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