2月13日 仙台市蒲生 住民グループ 宮城野区長と直接対話 ”まちづくり”で要望伝える

DSC_0133.JPG区画整理事業が行われている仙台市の蒲生地区は、企業用地につくりかえる工事がすすみ街の姿は日々変わる。地区を象徴するランドマークの一つ”日本一低い山”=日和山(標高3メートル)の周りでは7、2メートルの防潮堤の建設がすすむ。かつてあった暮らしのこん跡を残す活動をすすめている住民グループのメンバー5人が、宮城野区役所で小林仁(ひとし)区長と直接対話をした。

「蒲生のまちづくりを考える会」代表の笹谷由夫さんが防潮堤に銘板を取り付ける活動について、その後の経過を説明した。
「すでに完成した防潮堤の工事を担当したファインテック社の協力で2か所の銘板を取り付けた。残る9か所についてどこに協力要請するか苦慮したが、いま防潮堤工事を行っている地元ゼネコンの橋本店に一括してお願いした。その結果、他の業者が担当した部分も含めすべて協力するとの快諾をえた」
その上で、区役所側の協力も要請した。これに対して同席したまちづくり推進部の武山広美部長がこう答えた。
「昨年4月に取り付けた2か所の銘板については、区役所が県土木部に「河川敷占用許可」を申請することで協力した。残る9か所についても同じ役割をしたい」と述べ。協力を約束した。

日和山周辺をどう整備していくかもテーマの一つ。「蒲生を守る会」の熊谷佳二さんが次のように要望した。
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〇来訪者のため、旧中野小学校跡のモメリアル施設「なかの伝承の丘」にトイレを設置するが、日和山にはトイレ設置の計画はないと仙台市は説明している。しかし、日和山の方が干潟の観察に訪れる人だけでなく、サーファーも含め来訪者が多い。是非ともトイレを設置すべきだ。

〇防潮堤の内陸側には、幅20メートルの緑地帯を設ける。そこには現地の土で覆土するが何も植栽しない。現地由来のアシなどが自然に生えてくると仙台市は説明する。しかし、同じ様に覆土した防潮堤では外来種を中心に雑草が生えているだけだ。震災前にあった松林を再生させるなど、どんな植物を植栽するか住民を含めた関係者で話し合うべきだ。

「中野ふるさとYAMA学校」の長谷川あき子さんもこう要請した。
DSC_0297.JPGDSC_0294.JPG写真上:住民グループ、右:笹谷由夫さん、左:熊谷佳二さん。下:一番奥が小林仁・宮城野区長。
「7月にやっている日和山の山開きは年々参加者が増え、今年は1000人を越えそうだ。この期間だけ簡易トイレを設置しているが、来訪者は年間通して多い。観光資源になりうるし、地域の子どもたちが自然について学ぶ場にもしてほしい」

さらに、江戸期に米を輸送する重要な拠点だった、「舟溜り」や「お蔵跡」にも話が及んだ。2016年に「舟溜り」の一部が発掘調査され、保存を望む声が高まったが、その後埋め戻され歴史遺構は地下に眠っている。仙台市はこの地区は企業に譲渡せず、コンテナの仮置き場として運輸業者に貸し出すという。
住民たちからはせめて歴史遺構の存在が分かるような案内板などを設けるべきだとの声が上がった。
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蒲生干潟にオオシマザクラが咲いていた。熊谷佳二さん撮影、2018年4月15日。
小林仁宮城野区長は「これからつくる仙台市の総合計画のなかでは、蒲生地区や新浜地区を発信力の高いエリアにしたいと考えている。その上で皆さんの知恵も借りていきたい」と述べるにとどまり、具体的な回答はしなかった。

住民グループが宮城野区長と直接対話するのは、2018年5月に区長が蒲生に出向いて以来のこと。行政は「復興は市民協働で」と繰り返し言ってきたにしては、これまでは住民の声に耳を傾けることが十分だったとはいえない。
震災からまもなく9年。ふるさと再生を成し遂げていく上で、このように住民と行政の対話の途が繋がっていることを大切にしたい。(了)

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この記事へのコメント

笹谷由夫です😃松舘様詳細なご報告ありがとうございます‼️これからも宜しくお願い申し上げます‼️
2020年02月14日 18:48





小野 吉信
2020年02月21日 08:14
笹谷さんご無沙汰です。地元蒲生はじめ周辺地域の環境や取り組み・伝承に頑張っていますね。何もお手伝いできませんがこれからも将来の為にもよろしくお願い致します。