10月6日 仙台市新浜 移転跡地のビオトープ 古代米を稲刈り

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仙台市宮城野区新浜の海側の地区に、住民たちでつくる「カントリーパーク新浜」が整備したビオトープ(生き物空間)。その一角で育ててきた古代米が実り,稲刈りが行われた。この地区には震災前10数世帯が住んでいたが、いまは災害危険区域に指定され居住禁止となっている。住民たちは0,9ヘクタールの土地を仙台市から借り、ビオトープと無農薬栽培の水田を整備した。

古代米は日本で昔から栽培されていた、野生の特徴を残したイネだ。神社の神事などで受け継がれてきたが、実ると穂が赤や黒。濃い紫色になるので近年は、田んぼの図柄や字を描く田んぼアートに使われる。ビオトープでは30アールほどの区画に8種類の古代米を植えた。

稲刈りには宮城教育大学の学生など15人が参加。植えるのも1株ずつの手植えだった。稲刈りも手にしたカマで数株ずつ刈り取っていった。
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周りにはモチ米のミヤコガネを植えたが、古代米の草丈はそれより短い。しかし、台風などの影響もほとんどなくコメの出来は上々だという。
「ビオトープしんはま」の文字が浮き出るように植えたはずが、絵文字ははっきりしない。ドローンで上空から見ればあるいは分かるのか?
赤や紫の穂をつけたイネを刈り取っては、20~30センチほどの稲束にしていく。田んぼ脇の棚に「はせ掛け」にして、自然乾燥するためだ。

今はコンバインで刈り取るのが主流。稲わらは細かく裁断して田んぼにばらまき、コメは機械乾燥で短時間で仕上げる。ある程度胴割れ米が出るが効率には勝てないという。
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はせ掛けしたコメは2~3週間西風に当て、じっくりと乾燥させる。25パーセントほどある米粒の水分が、18パーセント以下になると美味しい古代米の誕生だという。

刈り取ったあとの稲株は田んぼに残ったままだが、ここは冬の間も水を張る「冬水田んぼ」にするという。稲株は自然に腐り養分となって田んぼの土に替える。水の中ではイトミミズなどの小動物が活動し、土づくりに一役かうことになる。
さらに白鳥や、カモなどの冬鳥が飛来すれば糞などの養分を残してくれる。
仙台市は海沿いの移転跡地の利活用を、住民や企業・団体などに呼び掛けたが、本格的に動き出した例は少ない。新浜のビオトープは農薬のない水田を求めて、予想を上回る多くの小動物や昆虫が住みつき、豊かな「生物多様性」の復活が見え始めている。
住民たちの地道な歩みは1年目から成果を挙げた。(了)

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