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zoom RSS 8月11日 仙台市新浜 よみがえる「海辺の生物多用性」 ビオトープで観察会

<<   作成日時 : 2018/08/11 18:51   >>

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仙台市新浜地区の移転跡地に作られたビオトープで自然観察会が開かれた。危険区域指定され無人となった0,9ヘクタールほどの土地に、住民たちの団体「カントリーパーク新浜」がビオトープと水田を整備した。水田は無農薬栽培、ビオトープには震災前から仙台平野に生息していたメダカを放した。
観察会は研究者の指導で宮城教育大学と東北学院大学の学生や、家族連れなど40人が参加した.。小さな網を手に池の生物を探った。体長2センチほどのメダカがあちこちで確認された。子どもたちが網ですくえるほどだ。6月29日、合わせて400匹のメダカを放した。このうちビオトープの池には120匹。
宮城教育大学の棟方有宗准教授は「数の多さからすると、1か月半ほどで少なくとも10倍には増えた。放流した時に腹がふくらんでいたメスも多かったので考えられる数字だ」と話す。

1時間弱の観察会で観察できた生物は予想をはるかに越えて多かった。
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写真下;細長い生物がミズカマキリの幼虫。
メダカをはじめ、トンボのヤゴが3種類。アメンボや、ゲンゴロウを小さくした”ガムシ”と思われる甲虫。イトトンボやシオカラトンボ。なかでも研究者を驚かせたのがミズカマキリの幼虫。体長3センチほどで細いが、しっかりカマキリの体形を「している。

この日は見られなかったが、見回りに訪れた住民によると、ツバメがこの地区の田んぼの上だけを飛び回っていたという。無農薬栽培の水田で虫がいるからだという。土地を整備して、水を張り始めたのが4月。4か月余りで生き物が増えた。
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写真;棟方有宗准教授。
「農薬がないというだけで、4か月でこれだけの生き物が集まってくるとは予想していなかった。これらの生き物はかつてはどこの田んぼにもいた。しかし、農薬が使われ出してから、彼らはどこか”安全な”池や湿地で生命をつないでいた。多くの昆虫はこれからが本格的な産卵期。1年後はどれだけ豊かな多様性を眼にすることができるか楽しみだ」。
棟方さんは期待を口にした。

除草剤を使っている周りの田んぼに比べ、無農薬の水田は様々な水田雑草が生えてにぎやかだ。観察会のあと学生諸君は小さなカマを手に水田のあちこちに生えたヒエを刈る体験を「した。
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写真上:ヒエ刈りの体験。下:東北学院大学、平吹喜彦教授(地域構想学)。
5月中旬に植えたササシグレは大人の胸くらいまで草丈が伸び、穂先からこぼれた花粉が田んぼに浮いている。稲より20センチほど高く頭を出しているのがヒエ。稲の生育を阻害する。
田んぼの泥に足を取られながら、学生諸君はヒエをカマで刈り取っていた。田んぼでもう一つ目立つのはホタルイ。イ草の仲間だが、繁殖力が強く養分を吸収してしまう。星形の小さな実をつけていた。これが刈り取りの時に米粒に混入することがあり取り除くのに苦労するという。

他にもコナギや、オモダカ、ミズアオイなどの水草が生えている。除草剤の使用とともにすがたを消したが、かつてはどこの田んぼでも見られたものだ。
「仙台湾岸の水田は震災後、除塩などのため2〜3回表土を入れ替えているが、種子は土の中で生きながらえてきたものだろう。その生命力には驚かされる」。平吹教授はこう話す。

稲作にとっては厄介者だが、一旦私たちの目の前から消えかけていた生物多様性が、新浜の地にこうしてよみがえりつつある。(了)

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