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zoom RSS 3月24日 牡鹿・表浜 ”意向調査で一定の理解” 6M防潮堤着工を表明 「からくり」またも?

<<   作成日時 : 2018/03/25 11:03   >>

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写真;表浜港に沈む夕日(3月24日、午後5時半)。
牡鹿半島の表浜。宮城県はここに高さ6メートル、延長700メートルの防潮堤の建設を計画している。住民たちの間には「海が見えなくなりかえって危険」、「この浜では過去の津波で高さは他より低かった」といった反対の声が強かった。宮城県は先月下旬から今月かけて、関係する161世帯を対象に意向調査を行った。これまでになかった異例の調査である。
説明会で県側が調査結果を明らかにした。
137世帯から回答が得られた。防潮堤が必要かどうかを尋ねたところ、80世帯が「必要」と答えた。この80世帯に、6メートルの防潮堤計画への賛否を尋ねたところ、53世帯が「賛成」と答えた。


宮城県石巻港湾事務所の後藤孝二所長が「計画に賛成する方の意見を尊重しなければならない。すでに示した計画通りに事業をすすめていきたい」。
こう述べ、6メートルの防潮堤を今年の12月に着工、2020年度中の完成を目指す方針を明らかにした。
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調査結果として示されたの数字には疑問が残った。「防潮堤が必要」という回答が137世帯中80世帯で58パーセント、このうち「計画に賛成」が80世帯中53世帯で66パーセント。どちらも半数を上回る円グラフで説明された。
しかし、「計画に賛成」という住民は回答者全体からみると39パーセントで、半数を大きく割る。さらに、「計画に反対」は27世帯とされているが、「防潮堤は不要」という回答を加えると34世帯。決して少ない数字ではない。

終了後、「反対の声を無視するのか?」、と尋ねたところ、土木部港湾課の三浦晃課長は「景観などに不安を感じている方々とはこれからも話し合いを続ける」。こう答えるにとどまった。
説明会では特に反対の声はなかった。しかし、「住民の側で提案した2〜3メートルの防潮堤案も選択できるようにすれば違った結果になったのでは」、こう話して設問項目が誘導的だと不満をもらす出席者もいた。

説明会の直前、宮城県の担当者とのやり取りの中で驚くべき発言があった。意向調査などについて簡単に説明を受けたあと、「この結果をもとに計画通りすすめると表明するのか?」と尋ねた。「その”からくり”は上司が説明会のなかで話しますから聞いて下さい」。こういう答えが返ってきた。
担当者は気の利いた比喩として言ったつもりかもしれないが、説明会自体が[からくり仕掛け」、つまりあらかじめ仕組んだものだという潜在意識が思わず口にでたとしか考えられない。真意をただそうとしたが説明会が始まってしまった。

住民に対する説明が十分尽くされていないのではという疑問も残った。この日会合では出席者から「一部を緑化するというが、草刈りなどの手入れは誰がするのか」という疑問が出された。県側は「地元でやってもらいたいという気持ちがあるが決まっていない」、とあいまいな回答をした。
防潮堤などの公共工事では維持・管理は地元が担当というのが原則だ。メンテナンスなどの費用は将来の世代が背負うことになる。不都合なことにははっきり答えないのでは住民の理解が進む訳はない。
意向調査で全体の3分の1余が「どちらでもよい」と回答したのは、説明不足の結果ではないだろうか。
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今回の問題は異例の展開をたどった。前回、2月10日の説明会で宮城県は実施を提案した意向調査を撤回し、計画の実施を表明した。これは、直後に村井知事が「拙速だ」と批判し、一旦表明した方針を白紙に戻した。
意向調査の実施はそれなりに評価していい。しかし、最終決着は決して少なくない反対の声を押し切っての行政側の強行突破。あちこちで目にしてきた”からくり”がまた繰り返された。

計画に反対の声をあげてきた小渕行政区の大澤俊雄区長(67)はこう話した。
「このあと賛成・反対の住民が分断されることは避けたい。反対の住民の声にも十分耳を傾けるよう行政には申し入れていきたい」。(了)

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