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zoom RSS 2月16日 仙台市蒲生 鎮魂の観音像 ふるさとの地に存続 県は土地収用取りやめ

<<   作成日時 : 2018/02/16 21:14   >>

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「蒲生のまちづくりを考える会」代表の笹谷由夫さん(71)は、大震災の津波で自宅にいた舟一(しゅういち、当時20歳)さんと、要司(ようじ、19歳)さん、それに70歳の兄を亡くした。笹谷さんは息子たちを偲んで自宅跡地に「舟要観音」と名付けた観音像を自力で建立した。笹谷さんは宮城県の防潮堤工事に抗議して、用地買収に応じてこなかったが、このほど同じ地区内に代替地を確保することで話し合いがつき、鎮魂の観音像はふるさとの地に存続することになった。
笹谷さんと、宮城県の担当者に取材した。

観音像の移転予定地は現在地からおよそ500メートル北側の民有地。蒲生干潟を取り囲む高さ7,2メートルの防潮堤の内側に作られる、幅20メートルの緑地帯に隣り合った土地だ。
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写真上:移転の予定地。下:笹谷さんの自宅跡地に迫る防潮堤。右側のコンクリートが完成部分。
笹谷さんの自宅跡地は七北田川左岸に建設される、7,2メートルの防潮堤の予定地に重なる。笹谷さんが用地買収に応じないことから、宮城県は去年の7月土地収用の手続きに入った。住民の反対で土地収用事業が適用されるのは、宮城県の復興事業では初めてのケースだった。
これに対して笹谷さんは「観音像の行き場所を探してほしい」と、立ち退きの意向があることを伝え、宮城県との間で話し合いが続けられてきた。

その結果、同じ地区の北側に現在とほぼ同じ広さ、660平方メートルの民有地を笹谷さんが取得し、県に用地を
売却するという三者契約を今月9日に結んだ。これに伴って、宮城県は土地収用の手続きを取りやめた。また、宮城県は後回しになっていた、笹谷さんの自宅跡地にかかる区間の防潮堤工事に取り掛かり2019年度中の完成を目指す。

笹谷さんは観音像の傍らに建てた集会施設「舟要の館」も、予定地に建て直すことにしている。いつ移転するかについては、区画整理事業を進めている仙台市が移転地を整備し直し、上下水道などを敷設してからになる。早くて年内ではと笹谷さんは話す。現在の集会施設は今年の3・11で閉鎖とも考えていたが、防潮堤工事に支障のない範囲で活用していくという。
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「舟要の館」は鎮魂の場であるとともに、旧地元住民や、「3・11オモイデツアー」など蒲生に足を運ぶ人々の活動拠点になっている。蒲生地区には貴重な動植物の宝庫である蒲生干潟や、「舟溜り」「お蔵跡」などの歴史遺産がある。
こうしたかけがえのない遺産を守るための拠点が、今後も存続する目途がついたのは貴重である。笹谷さんの抗議の意思だけでなく、蒲生に心を寄せる多くの人々の想いが途を開いた。

笹谷さんはこう話した。気負いはなかった。
「移転地を譲ってくれた方は、『養魚場は何年遅れようと再開できます』と、時間の目盛りが私よりはるかに大きかった。防潮堤計画を容認した訳では勿論ない。当初はもっと内陸部の土地を提示されたが、旧貞山運河の東側で同じ地区だ。鎮魂の場としてはある程度納得できる。加えて、旧地元住民だけでなく、多くの人々が集える場にしたい」。(了)







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