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zoom RSS Intermezzo(4月29日) 仙台・定禅寺通り  若葉の下で「一箱古本市」

<<   作成日時 : 2017/04/30 14:32   >>

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あっという間にサクラ前線が北へ去った。代わって定禅寺通りのケヤキの柔らかい若葉が芽吹いた。大型連休初日のこの日、恒例の「定禅寺ブックストリート・一箱古本市」に参加した。NPO法人「あったかこころねっと」が主宰、思い思いに所蔵本を持ち寄り遊歩道に17の古本屋が並んだ。我が家は2012年以来、6回目の参加。今年も「さくら書店」の店名で店開きした。愛犬・さくら(柴・9歳)が店長だ。

6年目ともなると顔なじみが多い。再会のあいさつを交わしたあと、”商売”に入る。
今年は並べる本を40冊程度、去年の半分ほどに絞った。大量に残ったためだ。文庫と新書は1冊100円、それ以外は厚いハードカバーの本を含めて200円に”値下げ”した。
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写真上:「さくら書店」。下:「スローバブックス」。
「かわいいね!」声をかけて店長の頭をなでていく人は多いが、売れ行きはいま一つ。それでも孫崎亨の「戦後史の正体」、角幡唯介のノンフィクション「漂流」などを買い求めてくれる「本好き」がいた。いずれも手放すのはちゅうちょするいい本だったが、読書の喜びが拡がるなら納得できる。
別の事情もある。自宅のさして大きくない書架には収まりきれないほど本が溢れている。かつては転勤の度に地元の図書館に寄付したが、今はそれも難しい。”本棚の整理”が古本市に参加する理由の一つだ。

お隣りに店開きした「スローバブックス」。県南の丸森町で週に2回ほど本屋を開いている、佐藤浩昭さんと奥さんのお店だ。スローな暮らしができる場をつくりたい。こんな意味が店名にはあるという。子ども向けの絵本や、花や野鳥の図鑑など、文字通り”ほっとする”本が並んだ。

宮城県立視覚支援学校で国語教師をしている遠藤吉夫さん(56)の「ななみやたかちん書店」は今年も、初版本の岩波文庫など希少本を並べた。
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写真上:袖珍本(しゅうちんぼん)の森鴎外・「即興詩人」(大正9年、春陽堂)。下:「麦の会」の古本屋。
袖珍本(しゅうちんぼん)とは、単行本で出版されたものを読みやすいようにポケットサイズにしたものだ。袖に入れて携えることができるので、この名がある。今の文庫本よりやや大きめのサイズだ。「即興詩人」の著者名は鴎外ではなく、森 林太郎とある。
こちらは売れなかったが、大正10年、岩波書店刊の袖珍本、漱石・「明暗」は古書好きの人が買い求めた。こちらも著者名は夏目金之助となっていた。ペンネームではなく、本名を記すのが慣例だったのだろうか。

仙台在住の作家・佐伯一麦(さえきかずみ)さんを講師に、文章講座を開いているグループ「麦の会」も店開きした。30歳から70歳台まで10人の会員が書いた小説や、エッセーを佐伯さんが月1回の講座で講評するという。会報「麦笛」を買い求めた。知り合いがメンバーとして名を連ねていたからだ。
人の縁は思わぬところで繋がる。
挨拶替わりに小著の「震災日誌in仙台」などを差し上げた。店番をしていた秋保在住の高橋道子さんから、庭で採ったというタケノコをいただいた。採り立てで美味しかった。「エビでタイを釣ったのでは?」。と家人と話した。

会場の一角では絵本の読み聞かせコーナーもあり、子どもたちがケヤキの木陰で童話に耳を傾けていた。また、塩釜市沖の野々島でボランテイア活動を続ける「野々島ラベンダーjk&b」が、鉢植えのラベンダーや、香り袋などを販売していた。

定禅寺ブックストリート、実は今回が10回目。節目の開催だった。しかし、「さくら書店」の売り上げは新書を含めて10冊に留まった。ここ数年の体験では、売れ行きは年々落ちている。「本離れ」はこんなところにも?
勿論、売れ行きは問題ではない。本好きな人や、なじみの店主の方々との会話が楽しい。
主宰の「あったかこころねっと」の井上英子さんは「来年以降も、本を通しての人々の交流を大事にしたい」と話す。(了)


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