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zoom RSS 11月16日 南三陸町  ”心の中のふるさと!” 子どもたち 思い々々のイラストに

<<   作成日時 : 2016/11/17 12:29   >>

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南三陸町志津川のポータルセンター。「さんさん商店街」に隣り合った町の施設の展示コーナーで、「みんなの町民憲章 イラスト展」が開かれていた。179点の応募作から大賞に選ばれた一つ、「魚といっしょに空をとぼう」と題した作品。小2の女子が描いた。海の街の子どもたちに魚は身近な存在。カラフルな魚に乗って、女の子が大空を飛ぶ様子が楽しい。ハリーポッターに着想をえたのかも知れない。
こうも考えられる。町は復興工事の真っ最中。自由に遊べる公園はまだない。道路は工事用のダンプカーであふれている。”大空を飛び回るように遊べたらなあ!”子どもたちの願いが聞こえそうだ。

このイラスト展、復興まちづくりを考える住民グループ「かもめの虹色会議」が主催した。
東日本大震災の前年、2010年に南三陸町は町民憲章を制定した。住民代表も加わった検討を重ねてつくった。
○海のように広い心で 魚のようにいきいき泳ごう ○山のように豊かな愛で 繭のようにみんなを包もう ○空のように澄んだ瞳で 川のように命をつなごう ○大きな自然の手のひらに 抱かれている町 南三陸
4フレーズからなる魅力的な憲章だ。
大震災は多くの人の命を奪い、自然に恵まれたふるさとを押し流した。
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あれから5年8か月。かつて役場や病院、商店街がたちならび人々が集った志津川の中心部はうずたかく積まれた土砂で覆われ、街の姿は見えない。海抜10メートルに地盤をかさ上げし、商店街などにしようという工事が進む。谷間をぬうように走る国道を大型ダンプカーがひっきりなしに行きかい、悲劇のあとを伝える防災対策庁舎も土砂の山かげにひっそりとたたずむ。

高名な防災研究者が数か月前、この光景を「月面に降り立ったよう」。こうフェイスブックでつぶやいた。「ふるさと」ということばを口にするのも憚れるような光景が眼前に拡がる。
だからこそ、「みんなの色とりどりの声を集めて、未来の町に虹をかけよう」というのが虹色会議の想いだった。今年で3回目、179点の作品が寄せられた。
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上の作品は中3の男子生徒が描いた「ハートに包まれた南三陸町」。キジがいる、シカやウサギも。海には志津川名物のタコが。山がやんわりと包み込むふるさと。過酷な光景にもかかわらず、子どもたちの心には「誇るべきふるさと」の姿がしっかり根付いている。そのことを語りかけるイラストの数々に胸が熱くなった。

「かもめの虹色会議」の代表は、上山八幡神社(かみのやま)の禰宜(ねぎ)を務める工藤真弓さん(43)。自分たちはカモメと同じように海とともに暮らす。最初に集まったメンバーがたまたま7人。多彩な意見を出し合おう。これがユニークな名前の由来だ。
工藤さんはこう話す。
「1年目は応募作品も単色だったり、青系の色だったり寂しい印象のものが多かった。次第に色がのってきた。今年は特に表現も自由な作品が多い。山が削られ、川も様子が一変。”こんなんじゃない、ふるさとは!”という声がどのイラストからも聞こえてきます」。
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小学校1・2年生は震災当時まだ2〜3歳。震災前の町の姿は知らない。それでも、しっかり自分なりのふるさとの姿を描いているのは、親や先生から聞いた話を自分のものとして育んでいるのだと思う。次世代への引継ぎ。これが大事だ。工藤さんはこう強調する。

未来の町民が思い描くふるさとの姿。復興事業にあたる行政は、このメッセージをきちんと受け止めてほしい。
「みんなの町民憲章 イラスト展」は今月30日まで開かれている。(了)

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