震災日誌 in 仙台  

アクセスカウンタ

zoom RSS 11月5日 仙台市蒲生 ”蒲生はいいとこだった!” 元住民たち ふるさとへの愛着口々に

<<   作成日時 : 2016/11/07 12:26   >>

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
「ここは蒲生球場!」まち歩きで説明する武田さん。
「3・11オモイデツアー」の一行40人が宮城野区蒲生地区を訪れた。「NPO法人20世紀アーカイブ仙台」の主催。被災地に半日程度滞在し、住民たちとの交流を通じて地域の風土や人情を体感しようというものだ。この日のツアーの拠点は「蒲生のまちづくりを考える会」代表の笹谷由夫さん(69)自宅跡につくった集会所「舟要の館」。笹谷さんは震災で当時20歳と19歳の2人の息子さんを亡くした。

この地区には東日本大震災前、1500世帯、3000人が暮らしていたが、災害危険区域に指定され、住宅の新築が禁止されている。加えて企業誘致しやすい業務用地をつくり出すための区画整理事業がすすめられている。
自宅を修復して住み続けようという住民は一時50世帯を越えていたが、工事がすすむにつれ現在は9世帯にとどまる。一方で、国の特別保護区に指定されている蒲生干潟があるほか、貞山堀や舟溜り(ふなだまり)など江戸期の歴史遺構が地下に眠っている、自然と歴史遺産の宝庫でもある。

ツアーの参加者は海岸のゴミ拾いをした後、手作りの石窯焼きのピザと、芋煮を楽しんだ。
午後は写真を見ながらの「昔がたり」。元住民で高砂市民センターの「中野ふるさと学校」のメンバーが説明役をつとめた。
画像
画像
元住民の武田繁三郎さん(71)の自宅付近の写真が映し出された。昭和38年の白黒写真だ。近くの街角に紙芝居屋さんが来たと話す。
「5円玉を握りしめ、水あめをもらって”月光仮面”や、”透明人間”を楽しんだ」。太鼓をたたいてやって来るのが楽しみだったという。「”ペロンコ”はだめと言われた」と女性。蒲生弁に皆くびをひねる。「5円がなくて、電信柱などに隠れて見てること」と説明が入る。

「山学校が楽しかった」、ガハハと武田さん。学校をさぼって野原や林の中で遊ぶことだという。「畑のスイカを失敬して食べた。ある時、友だちのひとりが畑に通信簿を置き忘れ、こっぴどく叱られたことがあった」武田さんの思い出話に爆笑の渦がわいた。
2001年撮影、蒲生の中心部の写真が映し出された。「蒲生銀座と呼んだ」、「郵便局、交番があった」、「酒屋も八百屋、床屋もあった」、次々に声が上がる。
「蒲生はいいとこだった」、期せずして数人が同じ言葉をつぶやいた。
画像
画像
まち歩きでは、松の木の周りの空き地は三角ベース”などを楽しむ場所だったという。武田さんが「ここは蒲生球場!キャッチャーはここに座った」と説明を加える。

かつての生活道路はいたるところに「通行禁止」、「立ち入り禁止」の看板が。柵の向こう側では大型のブルドーザーが走りまわる。
すっかり姿を変えたふるさと。しかし、住民たちのふるさとへ寄せる心は、重機のごう音をはね返すほどの笑顔に見てとれた。

仙台を中心にこのところ、古地図を片手にしたまち歩きがちょっとしたブームになっている。「ブラタモリ」の影響を指摘する声もあるが、ツアーを主催する「20世紀アーカイブ仙台」の佐藤正実さんはこう話す。
「大震災は人々の暮らしの痕跡を押し流したが、自分たちの足元を改めて見つめること、アイデンテイテイを確認することが前へ進む力を生み出す。震災から5年余、人々の想いがこうした方向に向いてきたように感じる。同時に、単なるブームではなく、確かな歩みになりつつある手ごたえも感じる」。

一昨年から始まったオモイデツアーはこれまで23回を数え、のべ700人を越える参加者が被災地を訪問・滞在してきた。オモイデツアーはこうした流れを生み出す大きな力になったことは確かだ。
ツアー、来月11日は仙台市荒浜へ。仙台市営バスを貸し切り、震災前の路線で深沼海水浴場まで向かうという。(了)

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
11月5日 仙台市蒲生 ”蒲生はいいとこだった!” 元住民たち ふるさとへの愛着口々に 震災日誌 in 仙台  /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる