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zoom RSS 9月19日  ”被災地置き去り 政権暴走”安保法成立  ”古巣”NHKの報道を憂える

<<   作成日時 : 2015/09/19 18:24   >>

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数日来の雨があがり、朝の散歩道からは泉が岳がくっきりみえたが、爽やかさはなかった。戦後70年の平和の歩みを圧殺し、”戦争をする国”に舵をきった最初の朝だからだ。平気でうそをつき、白のものを黒と言いくるめる。答弁をくるくる変えて恥じない安倍政権の暴走は、この国を破滅まで突き落とした戦前の軍部の姿に重なる。
暴走のはじまり、満州事変は関東軍の陰謀に始まった。みずから仕組んだ満鉄線爆破を、中国軍の仕業と言いくるめ侵略の道に踏み出した。内実を承知し、当初「不拡大」を唱えていた時の内閣は軍部の暴走を追認していく。日中戦争、太平洋戦争、行きつく先は破局だった。
1931年、柳条湖事件が起きたのは実に9月18日の深夜。奇妙な符合に不気味さを覚える。

欧米が満州・中国からの撤退を求めたのに対して、満州での権益は日本にとって譲れない条件になっていた、というのが歴史家の見立てである。「生命線」ということばが飛び交った。「ホルムズ海峡封鎖は存立危機事態」という答弁と重なる。もっとも、これも何の説明もないまま取り消したが。

何が存立危機事態か。後方支援はどこまでか、すべて「総合的に政権が判断する」。これは、独善的な判断で国民を欺き続けた、戦前の軍部の姿そのものではないだろうか。そういえば、この人が理想とする自らの祖父・岸信介は「2キ、3スケ」の一人と呼ばれた満州国の枢要な指導者だった。
岸信介は安保条約改定後辞任したが、安倍首相は辞めない。この人は戦後最悪の首相として歴史に刻まれる。
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写真:「在宅被災者の現状」考えるシンポジューム(18日夜)。
昨夜、私は仙台弁護士会が主催する「在宅被災者の現状を考える」シンポジュームに参加した。隣の参加者のアイパッドでストリーミング中継される国会の模様をちらちら見ながら、議論に耳を傾けた。

在宅被災者とは避難所が満員で入れなかったなどの事情で、自宅を修理して住んでいる被災者のことだ。家を直せば住める人は法律上被災者と認定されず、行政支援の対象外になる。仮設住宅にいれば支給される、冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの家電ももらえない。
石巻市の市民団体「一般社団法人チーム王冠」のメンバーが様々なケースを紹介し、支援強化を訴えた。
62歳の女性が娘と弟の3人で暮らしている自宅は「半壊」認定で十分な修繕費用の補助を受けられない。5部屋のうち3部屋は雨漏りで住めない。2部屋に身を寄せ合って暮らしているという。

こうした在宅被災者は石巻周辺だけで1万2000世帯いると報告した。震災から4年半経っていまだに被災者は放置されている。
「東北の再生なくして日本の再生はない」。こう繰り返したのは他ならぬ安倍首相。被災地再生を置き去りにして、政権は「戦争する国」へ暴走した。
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写真:「SEALDs TOHOKUの抗議デモ。9月18日夜、仙台市内。フリーライター・川島左右喜さん撮影)
安保法制をめぐる古巣・NHKの報道は、残念ながら首をかしげざるを得ない場面が多かった。
安保法成立を伝えるNHKの19日朝のニュースは、あいまいなままだった存立危機事態など、法案の問題点にほとんど触れなかった。しかも、法案成立をどう受け止めるかについては「賛成派のミニ集会」を先に、次いで「反対デモ」の順だった。憲法学者のコメントも探すのが難しいほど少数の「合憲」の論者を先、次いで「違憲」の論者の並びだった。

一強多弱の国会内の勢力地図とは違い、NHKはじめ報道各社の世論調査では法案に反対の声が、賛成の声をはるかに上回っている。つまり、国会の中と外の「民意」は大きくかけ離れている。国会審議が行われても、この乖離は一向に縮まらなかった。国会周辺だけでなく、ここ仙台など各地で自発的な抗議デモが繰り広げられたのはこのためである。
NHKの報道は一貫して国会外、つまり「国民の民意」に冷たく、国会内の「民意」に忠実だった。
安倍首相は法案に対する国民の理解がすすんでいないことを認めた上で、こう言っていた。「有権者から付託を受けた我々が決める」と。選挙で勝った側が決めるのが議会制民主主義のルールだ、という意味だ。首相が言うように、NHKもこれに従ったというのだろうか。
しかし、去年暮の総選挙を思い起こしてみよう。政権側は「選挙の争点はアベノミクス、これしかない」と言い続けた。安保のあの字もなかった。そして、大勝をおさめた。国会の1強多弱の勢力比は詐術まがいの戦術でえたものだった。対抗軸をつくれなかった野党にも責任はあったが、ワンフレーズ選挙を許したメデイアの罪は大きい。NHKは投票日当日の朝まで「アベノミクスが争点〜」という見出しを掲げ続けた。

この点は当ブログの2014年12月15日の項で指摘した。
http://sakura3411.at.webry.info/201412/article_3.html

象徴的だったのが9月18日朝のNHKニュース。緊迫する参院の見通しを政治部記者こう説明した。「野党が提案する不信任案を与党は”粛々と”否決する」。耳を疑った。”粛々と”は首相や官房長官が「上から目線」と批判されて自粛した表現だ。記者が口にする言葉ではない。

このコメントは国会内の与党には歓迎されるかもしれないが、視聴者の支持を大きく損ねたことは間違いない。
衆院特別委で強行採決された7月15日、私は当ブログで「古巣の及び腰が気がかり」と書いた。
http://sakura3411.at.webry.info/201507/article_4.html
決してアラ探しではない。後輩をあげげつらうつもりもないし、私は古巣でのかつての仕事に誇りを持っている。ただ、古巣が「民意に背を向けた」と言われることがないよう切に願うのみだ。(了)




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