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zoom RSS 9月12日〜2 山元町 集団移転用地 4〜5割の「空き区画」 住民合意軽視の”復興行政”にほころび

<<   作成日時 : 2014/09/13 17:33   >>

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山元町が造成をすすめる新山下駅周辺の集団移転用地。40ヘクタール余の水田を埋め立て、移転を希望する住民のための宅地を造成する。小学校や保育所などの用地のほか、大型スーパーを想定した商業用地も確保している。山元町が造成している3か所の集団移転用地のうち、この新山下駅周辺は将来中心市街地になるよう想定され、駅と町役場間には幅17メートルの地区幹線道路の建設も計画されている。
ルートを変更した常磐線の高さ7メートルの高架の線路の工事も始まった。現場ではダンプカーが行きかい大型建設機械が轟音を上げている。工事用のフェンスに囲まれた用地の真ん中に、黄色に染まった田んぼが拡がっている。広さ1,6ヘクタール、浅生原東田(あそうはらとうでん)仮設住宅に暮らす農業・菊地義光さん(66)所有の水田だ。
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山元町の売却の申し入れを断ってきた。住民の意向を無視して、一方的に移転事業をすすめる町当局への不信が理由だ。山元町は7月末、この土地の収用採決を宮城県収用委員会に申請し、受理された。このように復興事業をめぐり土地収用手続きに踏み切るのは異例の事態だ。
「強硬手段ではなく、充分な説得を尽くすべきだ」町議会ではこうした声が出た。菊地さんが明かした。斉藤俊夫町長が直接話しに来たのは、6月に1回だけだった。土地収用に踏み切ったことは新聞報道で知った、こう不信感をつのらせる。収用委員会という公の場で、町の事業のすすめ方の不当性を訴える。採決に納得できなければ、異議申し立てや提訴など長期戦も覚悟していると話す。

震災直後はがれきが流れ込み、米作りができなかった。翌年から再開し、今年で3作目。今年は天候もよかったので、よく実ったヒトメボレが穂をたれている。刈り入れが楽しみ、来年以降も米作りを続ける。菊地さんはこう言いきった。

山元町は○新山下駅周辺 ○宮城病院周辺 ○新坂元駅周辺 この3か所を集団移転用地に決め、公共施設や商業施設を集約した「コンパクトシテイ」構想をすすめている。ところが、肝心の移転希望者が予想以上に少なく、住宅区画に「空き」が出ていることが明らかになった。町が先月末に明らかにした数字はこうだ。

○新山下駅周辺;住宅団地が公募198戸に対して、申し込みは112世帯にとどまり「空き」は43パーセント。
○宮城病院周辺;公募34戸に対して、申し込みは17世帯で50パーセントが「空き」。
○新坂元駅周辺;公募41戸に対して、申し込みは28世帯で32パーセントが「空き」。

山元町では磯地区や、笠野地区の住民がコミュニテイそろって、同じ地区内の高台に移転する独自のプランを町に提案した。ところが、町はすべて退け移転地をあくまでもこの3か所に限ることにこだわった。居住地が分散するとコンパクトシテイ構想がくずれるという理由だ。
住民の声に耳を傾けない斉藤俊夫町長には、「住民合意の軽視・無視だ」との批判が絶えない。住民合意を軽視する姿勢には、町議会が問責決議を採択したこともある。

住民の声を無視してすすめてきたコンパクトシテイ構想は、ほころび始めている。山元町は再募集や、公営住宅の整備戸数の見直しなどを検討することにしているが、成否は不透明だ。

こちらはすでに入居が始まった新山下駅周辺の災害公営住宅。2棟が連なる長屋型の住宅に続いて、1戸建ての住宅の入居も始まった。
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長屋型の住宅は宮城県で最も早く入居が始まった、こう山元町が胸を張った公営住宅だ。しかし、50戸のうち4戸が空き家。1戸建てタイプも25戸中8戸が空き家。空き家はすべて3LDKタイプ。つまり、子どものいる若い世代の入居希望が少ないことを意味する。
公営住宅の入居者の高齢化率が山元町が53,6パーセントで、被災3県の自治体で最も高いと朝日新聞が報じた。(9月7日)町の人口は住民登録でみるかぎりでも、この3年間で20パーセント余減少した。住民の流出が止まらない。

こちらは新坂元駅周辺の集団移転用地。9,6ヘクタールで役場の支所や、農水産物の直売所などを集積する計画だ。
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第2種、3種の危険区域に指定されている花釜、牛橋の両地区ではすでに500世帯の住民が戻って住み始めている。住宅区画でみると、新山下駅周辺で計画されている世帯数をはるかに上回る。しかし、住民たちが要望している住民センターの建設や、避難道路の整備などに町は応じようとしない。
あくまでも、計画している新市街地の整備優先だという。ほころび始めた住民合意軽視のコンパクトシテイ構想。修正の機会は充分にある。このまま破綻への途を歩まないことを願う。(了)

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